Firefox の劣化に見られるように、世の中全体の技術は向上してるはずなのに、エンドユーザーは不便を被る現象、ってなんだろ？

少し前、掃除機壊れて新しく買ったんだけど、8年前と同等の性能のもので値段が１～２割高くなってた。ワンランク上の価格帯だと確かに8年前にはなかったような機能を有しているので、家電業界の技術自体は停滞しているわけではない。

一方で、ネットを見渡すと、色んな Web サービスが会員制、有料化に移行してる。Microsoft が提供していたブラウザスナップショットのサービスしかり、フリーソフトをダウンロードしようとすると、メールアドレスの入力を促され、その後にリンクが送られてくる仕組みだったりと。もちろん、その後には広告メールが来るようになる。そして、Adobe に限らず、3DCG 、 動画編集 のソフトウェアなど、従来のパッケージ型から年間いくらでの使用料を払うというライセンス型に変化してきている。

通信に関しては、多分、5G が来ても、今支払っている価格で速度が上がるというようなことにはならないんじゃないかな。速度上げたい人は、ワンランク上のプランで、みたいな感じになるはず。

世の中、技術が向上して便利になっているはずなんだけど、だったら、同じコストでもっと便利になるんじゃないかと思いきや、意外なのか当然なのか、そういう風にはならなくて、技術が向上した分、その対価をし払ってようやく手に入れれるという状況になってきてる。

その行き着く先は、本当に有益なサービスや情報は、一部の富を持っている者達に集中、という状況になるだろう。ネットの無料文化に慣れてしまっている人は、少し意識を変えたほうが良い。