絵はタイトルで世界が広がる事がある。「がんきんちょね」この一言でブルマと悟空の関係性がつぶさに際立つ。そして、彼女の面倒見の良さやおてんば気質のキャラクターが浮かび上がる。
絵の楽しみ方の一つとして、描かれた登場人物の物語を想像するというケースがある。具象表現において、これは非常に重要な要素。
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「無鉄砲」「好奇心」「無邪気」、こういうアドベンチャー的要素が初期のこの漫画には詰まっていて、未知の世界に足を踏み入れていく人間の精神状態が登場人物との関係性の中で自然に表現されていた。それがこの漫画の美しい部分だったのではないか。
随分前、ベトナムに旅行した時の現地の人の好奇心溢れる表情を思い出す。
途中でバトル物に路線が変わって興味が薄れた。最後どうなったのかすら知らん。