文章をある程度書き慣れると、優れた文章が分かるようになる。話の筋道がしっかりしていて、無駄がなく、頭にすっと入ってくる。
優れた文章というか、文章の背後にいる著者の知性というか。
小さい頃に読んだものを読み返すと、見過ごしていた箇所にも気がつき、優れた知性はもうその時点で存在していた事を知る。
言葉の概念を検索していて15年ほど前の誰かの書き込みが簡潔で本質をついているものだったり。個人と組織の中で起こる問題について、何百年も前の古典に知恵が書かれていたり。
何かを表現する上で、受け手側にその価値を理解できる人とできない人がいる時に、できない人の発達段階による不理解が存在することを覚えておきたい。
ある人がその表現を理解できないからと言って、手を抜くのではなく、その表現を残しておけば、いつか気がついてくれる時が来るかもしれないし、来ないかもしれないけど、それを諦める理由にする必要性は全く無い。
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あと、書いた人の思考のリズムやスピードもある程度読み取れる。数ある言葉の中からさっと拾ったものなのか、無いところから捻り出したものなのか。その言葉しか知らないケースだと繰り返しが多くなる。
で、こういう観察眼を養うと、思考の深度が読み取れるようになってくる。で、ネット検索してると、意外なことに、結構な頻度でそういう書き込みに出くわすんだよな、不思議。