基礎を学ぶだとかにでてくる”基礎”って意味、漠然としてるけど、 成果が期待された水準に達する為に必要な手順、ということなのかな。
その言葉自体は土台とかに言い換えられるけど、建築現場における基礎ってコンクリートで固めることでしょ。ざっくり言えば建物を安定させる為だと思うんだけど、それが無いと、台風やら地震やらで崩れやすい。
経営の基礎を身につけていない人が経営に携わると、良い時と悪い時の波が激しくなって会社が傾くとかそういうことなんだろう。プログラミングの言語を学ぶ際の基礎っていうのは、まあシンタックスとか設計の仕方。デザインパターンとかになるんだろうけど、やっぱりこういうのを踏まえないでカウボーイコーディングしてると、プロジェクトが大きくなった時に、致命的なほころびが出て破綻しやすい。
基礎ってつまり、長年培われてきたノウハウの中の、必要最低限の作法だったり手順、ってことだろうか。
分野によって具体的に学ぶ内容が違うし、何をもってして、この人は基礎ができてるって言えるのかのラインってどうやって引くんだろう。判断基準になる要素を細分化して、それが全て満たされていればってことなのだろうけど、厳密な定義なんてどの分野でもされてない。つまり、世の中に出回ってる基礎という言葉の定義って大雑把にいえば、しっかりしてるかどうか、程度なんじゃないかな。
体系的に学んでいるかどうか、だとしても、人によっては穴があって抜け落ちてる部分があるわけで、そうなると体系的に学べているかどうかを証明する手立てがあるとも思えない。手探りで独学で学んだ人と、教育機関で学んだ人の体系的習得性を数値化して推し量る手法なんてあるのかって話で、無いのであれば、何をもってその人は体系的な知識・スキルがあるから基礎ができてるっていえるのって話になる。
やっぱり、世の中で広く使われている基礎って言葉は定義が不十分で、基礎ができてないとかいう評価は「しっかりしてないから信用できない」程度で捉えるのが良さそう。あと、社会的バックボーンが希薄とか、そういうニュアンスも含まれてそう。いちいち会話の中であなたが言う基礎の定義とは何ですかなんて聞くのも野暮だしね。