Insightthought

Michael Uno

カリスマとは何か。面白い記事があって思考を巡らせてたら、ひとつ答えが出た。

最後にやって来て、最初に帰る
アポをいったん断る
自分から名刺を出さない
役職名ではなく「さん付け」で呼ぶ
相手の話の腰を折る
小さな「イエス」から引き出す
「今回だけ」がやたらと多い
窮地ではとりあえず大声を出す

ヤクザがやっている「他人の風下に立たない」心理術の極意|日刊ゲンダイDIGITAL

マーケティングの心理テクニックと似てる。

疑問に思ったのが、記事内で書かれている、「主導権を取る」だとか、「一目置かれる」だとか、そういう状態になるというのは具体的に一体どういうことなのか。

主導権を握るというのは、つまり、意思決定権を掌握するということ。思い通りに動かすことによって、有利な状況を作り出すということ。家族旅行の行き先、晩ごはんのメニュー、高価な買い物を決めるのは誰か。主導権を握っている人になる。

一目置かれるというのは、尊敬されるというか、特定の分野において頼りにされる存在になり重宝される、ということ。ある部署で、PC に詳しい人と認識されていれば、PC のトラブルに見舞われた時に頼られる。経営が傾いた時に会議で誰も発言しない場で案を出し、それが功を奏することがあれば、その人はその後、一目置かれ、意見を求められるようになる。

主導権を握るにしても、相手からしたら決定を委ねることになるので、頼るという点において、一目置くという行為と共通している。

つまり、頼られる状態というのが非常に重要なわけだ。そして、頼られるには、人々にその分野における問題解決を提供できる能力が要求される。言い換えると、主導権を握る存在になるには、その分野の問題解決ができることを示す必要がある。それが、口コミの評判だったり、実績だったり、経歴だったり、権威だったり。

カリスマだとか、要職だとかのポジションに登り詰めるには、人々が抱える問題解決を繰り返し行い、一目置かれることを繰り返し、この分野ならあの人という共通認識を広めていけば良い。

要は、カリスマとは、その分野における人々から頼られる象徴的存在、と言い換える事ができる。

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