稲妻のフォルムって木や毛細血管と似ている。
自然界にはこのフラクタル構造を発生させるメカニズムが存在していることがわかる。
で、もう一つ。「ヒビ割れ」も似たようなジグザグを描く。
ということは、字と図の関係を裏返してみると、稲妻って空間にできるヒビで、そこを大量の電子が流れているのではないか。
つまり、空気だとか、それ自体が流体で、その集合には人間の知覚上何もないように見える空間も、亀裂が入る程何かで満たされた密の状態であり、ヒビ割れたタイルに水を流すとその隙間に水が流れ込むように、稲妻が起こる時、光もまたその空間の亀裂に流れ込んでいるのではないか、という仮説。
より柔らかいものでないと、流れ込む媒体に成り得ないので、光というのはそれ自体、ものすごく柔らかいものなのかもしれない。