thoughtwonder

Michael Uno

ここは有機物がうごめきひしめき合う世界だと割り切って考えてみる。磁石は鉱物でありながら、磁力というある種のエネルギーを持続的に発している。これはつまり、素粒子サイズになってみて世界を見たら、動物、植物、鉱物、全てはうごめきあっていると見ていいだろう。

素粒子から見た世界は、3DCG ソフトでモデリングする時に表れるドットで構成される格子状の世界のようなものだと想像して、そこから、自らを取り囲んでいる個体を認識することは、人類が星空を見てミルキーウェイを取り囲む銀河星団の配列の模様が何かの個体の一部であるかどうかの判別がつかないのと同様に壮大な話になる。

素粒子は人間が認識している個体というものを貫通し、隣りにいる個体にも同様に貫通する。ごくたまにその格子の連結部分に当たるらしい。今そこにいるあなたにも大量の素粒子が流れ込んで貫通して去っていく。人間はそれに気がつくことができない。

現在の科学ではその貫通するスピードもわかってない。素粒子が直線で動くだけなのかカーブを描くのかぐるぐる周回しているのかも謎。量子テレポーテーションのように、空間を瞬間移動するだとか、質量保存の法則があって、ある場所で消去されたら、別の場所で生成されるなどといった現象があるかもしれない。全くもって未知の世界だ。

で、人間の意識は脳内で起こる電気信号の動きなのであれば、その動きが、周辺に存在する素粒子に影響を与えることは普通に考えて、できる、というのが妥当だ。光で観測できない事象の話なので、その影響がどのような形なのかは定かではないが、潮がぶつかると渦ができるように、素粒子で満ちた空間に、あるパターン化した電気信号を送り続けたら、その場は、その電気信号による素粒子帯の流れが発生すると想像できる。

で、水の流れの中に身を置くと引っ張られて押し流されるように、脳をその素粒子帯の流れの中に配置したら、その脳内の電気信号は、引っ張られるんじゃないのかな。

これが、集団インスピレーションのからくりなのかもしれない、とふと思った。

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